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2005年05月02日
PANA/Panali

先月車でラジオを聞いていたら、なにやら怪しいリズムとメロディーが聞こえてきた。
三線を使っているが、なんだかエスニックで、パンジャビMCやタルヴィン・シンを思わせる
インドもしくは中近東っぽいイメージのトラック、
しかしよくよく聞くと、歌詞はウチナーグチ混じりの標準語。びっくり。
誰だこれ?と思ってチェックしてみると、正体はなんとクイヌパナ改めPANAでした。
んで、発売日に買いましたよ!ヤバイ!かっこいい!新しい!
何て実験的なアルバムなんだ!これはここ数年の沖縄音楽の流れの中でも
そうとうに重要なアルバムかもしれない。
何がすごいかと言うとその沖縄的な要素と現代的な要素の合わせ方がとにかく斬新。
むちゃくちゃ強引で、むちゃくちゃストレート、大胆、そして怖いもの知らず。
それが確信犯なのか天然ものなのか全く分からない所もすごい。
そして脅威の全曲曲間なし。繋がっているのだ。DJミックスばりに。
これはiPodで好きな曲だけシャッフルシャッフルして聞くとかいう今の流れを完全に無視した
トータルコンセプトアルバムなのです。
アルバムを曲順どおりに通して聞いてこそ本領を発揮する感じ。
実は僕、先行シングルも試聴してみてたんだけどピンとこなかった。
でもアルバム全体を通してその曲を聞くとすごくインパクトがあって、良さがわかりました。
そしてこれまたすごいのが、打ち込みのリズムの上には三線と太鼓と歌しかない
シンプルすぎる構成(しかも全曲!)。大胆すぎる!!!!!!
だってギターもベースもシンセもストリングスも何も無いんだよ!!ありえない!
そして作曲・囃子・三線を担当するのがあの沖縄民謡界の早弾きの名手、川門正彦さん!
その辺の酔っ払いのおっさんを連れてきてアドリブで録音したかのような
良い意味でクレイジーなプレイ&シャウトを聞かせてくれてニクイです(笑)
そして多分これは確信犯でしょう、歌詞。
ほぼ標準語なんですよ。ウチナーヤマトグチ(しかもイントネーションだけ)くらいの
若者話し言葉で歌われている。しかし歌の内容はまるで本当の民謡みたい。
つまり沖縄の音楽の要素をそのままに、歌詞とリズムだけを現代的なアプローチで
やってる。つまり「ど民謡」なんですよ。すなわち「どヒップホップ」であり、
「どレゲエ」であり、「ど演歌・どブルース」である、というのが
分かりにくいと思うけど僕の持論から導き出した感想です。
生活に根ざしてるのよね、音楽が。
そんな驚きに満ち溢れたアルバム。流して通して聞きつづけると、
どんどんそのシンプルさの中に込められた歌の力に惹きつけられていく
その中心にあるPANAの声。ここに至る経緯も興味深いし、
今後もすごく楽しみ。
こういうアルバムを作る人が出てきた事は、本当に嬉しいし、励みになりますね。
何かしらいつか一緒に出来たらいいなと思っています。
投稿者 akagawara : 2005年05月02日 13:57
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